旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(8)広島→福岡編‼ パート2
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そして俺達はいよいよ福岡県に向けて出発した!運転手の彼はとても大人しい感じではあったが1年間かけて様々な大陸を船で周った経験があると話してくれた。「人は見かけによらず」という言葉をこのヒッチハイクを通じてよく使う。他人の経験はその人が口を出して表現しないと理解できない。そしてその経験を聞いて自分の人生にとても糧になる場合もある。
続きを読む旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(7)広島→福岡編‼
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運命的な出会いの余韻に浸り再びヒッチハイクをスタートさせる。マッキーペンで画用紙に「北九州方面」と書く。
そして複数でヒッチハイクをする場合は鉄則だが(サービスエリアで)、それぞれ違うポイントに立つこと。一人はよくあるガソリンスタンド付近、もうひとりは食堂付近の道路に立つことも出来る。俺達は東京から此処広島までそうやってきた。
そして俺がガソリンスタンド付近に立ちAlekがその10メートル手前の徐行する曲がり角に立っていた。始めること僅か10分。早速車を捕まえた!写真はないがとても静かな女性が止まってくれた。そしてとても静かな佇まいで小さな声で「どうぞ」と言ってくれた。そして俺達はあっという間に山口県に進んだ!
彼女はなんとなく山口県ぽい印象だった。こんなことを言うととても失礼だが、東京の方に住んでいるとなかなか山口県のイメージが湧かない。俺の周りに山口県出身の友達もおらず、修学旅行でも大阪、京都、広島はよく聞くが山口県は殆どない。だが福岡まで行くと温泉で有名だし、九州まで行くと関西とはまた違った観光地として人気がある。つまり「山口県」のイメージがなかった。
彼女は声を振り絞るかのように、山口の特徴を簡潔に話してくれた。小さな声だったので聴くことに集中したがどこか力強さが感じられた。綺麗な海、魚が美味しいらしい。山口で観光しても良かったのだがこの日は予定上福岡まで行きたいというのが本音だった。
そして無事山口県のSAに到着した。時間はもう4時を過ぎていた。幸い天候が良かったのでまるで午前中のような快晴だった。しかし7時ともなれば周りは暗くなりなんとかして市街地まで到着して宿を確保しなくてはいけなかった。
新しい画用紙に「福岡方面」と書いたが最悪の場合(*SAで寝泊まりテント)を考え、まずは此処を出ることを優先して「山口市内」と書くべきだとAlekが提案した。確かに時間は3時間を切っているので大きな字で「山口市内」と書いた。
それから約1時間が経っただろうか。。。
車が捕まらない。
もう5時は過ぎている。SAでテントというオプションは避けたい。虫、蚊が沢山いて、何しろ蒸し暑い。そして広島で歩きまくったのでシャワーも浴びたかった。
そして時間は着々と進んでいた。気が付くと辺りはピンクとブルーの綺麗なサンセットが見え始めていた。
これはやばい。もう午後6時は過ぎただろう。今頃福岡に進む車もいないだろう。なにしろここからは軽く2時間はかかる。夏休みのシーズンが終わっていた事もあり俺達のいるSAはとても静かで閉鎖的だった。それはまるでニュージーランドの雰囲気と似ていた。
Alekの口数も減り、二人から笑顔は消えていた。俺は辺りを見渡し、今日はどこにテントを建てようかとイメージしていた。
...
そんな時一台の車がいきなり止まった!!
これはラストチャンスだと思った。そしてAlekが車を捕まえ俺が声をかけるという鉄板の流れで車を確保した!運転手の彼は福岡の福岡市まで行くらしい!
絶望からの生還!!!!
とても感じの良い静かなひとだった。こっちの人は静かな人が多いと勝手に思った。大阪からこっち側のヒッチハイクに限って言うと、意外に静かな人が多い。大阪なんて聞くととても明るくてうるさいイメージがあったが実際にはおとなしくてシャイでとても親切な人ばかりだった。
兎にも角にも俺達は救われた。
そして福岡の市内に向かった...
旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(6)広島編 ラスト
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こうして満腹になったところでヒッチハイクを再開した。
さきほど別れたゆういちさん達は遠くでまだタバコを吸っている。
ふと隣を見ると大学生くらいの若い男の子達もヒッチハイクをしている。
天気は快晴でとてもすがすがしかった。そして約5分ほど経って、ゆういちさん達がタバコを終えて車に向かう姿が見えた。そしてゆういちさんが俺らのところに来て、ボソっと言った...。*(写真↓)
「よし一緒に広島行くか!」
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「えっ?????!!!」
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「乗せてくよ、乗りな。」
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俺はゆういちさんが無表情でしかも小さな声で言うので大阪人はこういうジョークもあるのかと一瞬考えた。しかしゆういちさんの顔は冗談ぽくもないし至って真剣である。あのICからここまで連れてくれてさらにランチまでご馳走になったばかりで俺は幸せの余韻に浸っていたのでうまくこの状況が理解できなかった。まるで宝くじで5万円当たった後に誰かが道で俺に向かって「あなたに10万円を俺に寄付したい」と言われているような気分だった。
まるで数分間のような数秒の沈黙でようやくゆういちさんとたまえさんが本気で言ってくれていることを理解して車に乗った。Alekも一体何が起こっているのか理解できずに俺に尋ねてきたが俺もいまいち理解できなかったためとりあえず笑顔で「yes!」と言った。彼女も「yes!」と笑った。こういう時は言語は必要ないのだと思った。
そして車は広島に走り出した。
すると、たまえさんが口を開いた。「あなたのヒッチハイクをしている笑顔で私たちは乗せたくなったのよ。」
確かに俺は常に笑顔でいることを心掛けていた。これは何もヒッチハイクに限ったことではない。笑顔で嫌な気分をする人間なのはほとんどいないし、いたとしたらそれは俺に非がない気がする。そして笑顔は自分のためでもある。人間は笑顔を無理やりでもすると自然と前向きになれる気がする。俺は笑顔が人の心を掴むということを学んだ。
そしてたまえさんが続ける。「一緒に広島観光しよう、今日と明日の1泊2日でね。せっかくだからさ、私たちも機会がないと広島に行かないのよ」
至れり尽くせりでは表現できないこの状態でさっき会ったばかりの人たちと1泊2日旅行。まるで海外にいる気分だった。こんなにオープンマインドな人達と出会ってうちらは幸せすぎていた。そして急いで泊まる場所をそれぞれ確保して広島に向かった。
そして走ることおおよそ2時間。
広島に着き、早速広島原爆ドームを訪れた。↓
素敵な写真だと思った。家族ではないが家族のような写真だった。断っておくがこの写真のシャッター音の4時間前はうちらは全くの赤の他人であり、見たことも会ったこともない人間同士だった。ヒッチハイクをして人と人とがつながった。
その後資料館を訪れたが感受性の高い俺はとても嫌な気分になった。戦争の悲惨さ、核の脅威は人間が一生償わなければならないとても厳しいものだったからだ。核爆弾の数は世界で30000発以上存在するらしい。
俺はどこかで、この世界は核爆弾10個で世界を終結することが出来ると聞いたことがある。ある意味世界はもう終わってしまったのかもしれない。
気分転換にゆういちさんらが夕食に行こうかと誘ってくれた。
大きな大きな美味しいイカが目の前に広がった。さっきまでのどんよりとした気分が一瞬で吹き飛んだ。俺はとてもシンプルな人間だと思った。
お酒が弱い俺はちょっと梅酒を飲んだだけで酔っ払いそうになってしまった。そして人の話はあまり興味がない俺が何故か今日の日は違っていた。俺は人の体験談を聴くことはとても自分のためになるし良い経験だと思った。
たまえさんとゆういちさんは当たり前だがとても「大人」だった笑
大人というよりは「魂が綺麗」いう表現が正しいのかもしれない。色々な話をして俺はなぜだか感情が高ぶってしまった。気づいたら涙が自然に流れた。それは主体が「肉体」ではなく「心」から流れた液体のようだった。つまり理屈ではないのだ。
俺は今まで自分が苦労したとか辛かったとか振り返ることはほとんどない。いつも平然とした日々でやるべきことをやる。それを苦労とは思わず、やるべきこととして目指す、そういう感覚だからだ。つまり周りから見て苦労しているように見えることもやっている本人は意外にそうではないのだ。ただそれを他人に焦点を当てて考えた場合、人に人生もいろいろあるものだと考えさせられた。
こうしてとても濃い広島の初日を終えた。
広島2日目...
2日目は宮島神社に行くことになった。この日は猛暑。汗がとまらない。34度はあるだろうか?
まさにここは絶景だった!沢山の観光客と猛暑!たまえさんもゆういちさんもこの暑さには応えているようだった笑 正直あのAlekでさえもこの日はやばい暑かったと言っている。
そして広島焼きを食べて宮島を後にした。
そして僕らは広島付近のサービスエリアまで連れて行ってもらい、ここで本当に最後の最後となるお別れの時...
最後にうちらからポストカードにメッセージを書き、ゆういちさんとたまえさんに渡した。
こうしてうちらは別れた。
...
...
一日は一瞬で終わった。これは旅という言葉でも、人生という言葉でもあまりかわらないと思う。
何事も一瞬で終わる。寂しく聞こえるかもしれないが、だからこそ今を一生懸命生きる。とても大切なことだ。そして、始めることは終わりがあるが、終わりは始まりだ。
とても前向きな気分でヒッチハイクをする気分になれた。
ゆういちさん、たまえさん、ありがとう...
旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(5)広島 後編!
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そしてここが運命の場所、とあるインターチェンジ!*写真↓
見てわかる通りここはかなり危険な場所!というのも殆どの車がETCで通過するので通過後に徐行するのは後方の車にとってとても迷惑なのだ。たがインターチェンジは通常5レーン以上のゲートがあるので通過後はスペースが広がっているのでそこに車が止まってくれる事を祈った。
今まではSAやPAでヒッチハイクをしていたので此処が初めてのIC。なんだかとても嫌な予感がした。そしてその予想は5分後に的中した。
5分後...
ICの橋の上から警備員の恰好をしたおばさんがうちらを上からまるで寝起きのような体たらくの眼をしながらこちらを見つけていた。
俺は「やばい、注意される」と直感で思った。
だから至って平然とした眼差しと態度を装った。こういう時は相手にいかに冷静に見えるかだ。ただ現実的にICで2人の人間が高速道路内で立っていたらどう考えても問題だ。そんなことは重々承知であった。
そしてそのおばさんがゆっくりと螺旋状の階段をコツコツを音を立てて降りてきた。俺は全く目をあわせないようにした。それでもその足音は確実に近づいてきた...
「コツコツコツ...」
ふとAlekを見るとサングラスをしててもわかる満面の笑顔でヒッチハイクをしている。知らぬが仏とはまさにこの状況だと思った。
そしてAlekがいきなり動き始めた。
そしてその瞬間警備員らしきおばさんが俺に声をかけた。
「ここは人が入ってはダメダメ!!危ないんだよ!ヒッチハイクはだめよ!」
俺は「あ、そうなんですか!では安全をきちんと確認しながら行いますね、すみません。」
おばさん「いやいやそういう問題じゃなくて、ここはダメなんだよ、違うところでやってください、あそこにいる女性もあなたの知り合いですか?とにかく今すぐやめてください!!」
事は一瞬で絶望的な状況になった。何しろここは大阪から40分以上も離れた市街地。ここで高速を降りたらどう考えても今日中に広島に着けない。そしてこのおばさんの頑固たる顔と態度に俺はもう諦めるしかないと思った。
そしてAlekの方を見ると、彼女の前に一台の車が止まっていた。ICの横のスペースにAlekと一台の車が平行して並んでいるのだ。まるで小学校の頃、理科の授業で習った、乾電池を2つ平行に並べた実験のようだった。
つまりAlekがヒッチハイクを成功させようとしているのだ。
なんというタイミングなんだろうと俺は神の存在を信じそうな気持ちになった。
急いでその車に向かい、広島方向にいきたいんです、とにかくここを出たいのです!と率直な今の状態を2秒で伝えた。そして伝えながら体はもうその車の中にいた笑!
しかし警備員らしきおばさんはそれでもうちらを止めようとしている。一体世界はどうなっているんだと一瞬思った。如何なる形であれ、俺は此処を今まさに離れようとしているのだ。それでも彼女は俺らが車に乗るのを必死に食い止めようとしている。
ここが危ないのはわかっているし迷惑をかけたとも思っている、おばさんに申し訳ないとも思った。ただその状況は今終わろうとしている、俺がこの車に乗ってこの場を去ろうが、乗らずに去ろうが何も変わらないのではないかと思った。
とにかく俺は天使のような存在の運転手にお礼を言い、今すぐ出発してくださいとまるでドラマで観るタクシー運転手への決まり文句のように懇願した。そして何回もお礼を言って、広島方面に向かった。
乗せてくれたのはゆういちさんとたまえさんというカップル。(写真↓)
たまえさんは今日近くにバーゲンセールがあるため買い物をしたいということでここを通ったようだ。本当に助かった。命の恩人だった。
そして意気投合してあっという間の次のサービスエリアに着いた。これだけで本当に助かった。ところが、ゆういちさんが「お腹すいてるでしょ、ごはんたべよ」と言ってくれた。正直お腹が空きまくっていた。たがここは日本人の建前として「いいえ大丈夫です」というか、外国人のように「ありがとうございます」というか迷っていた。
俺はAlekがお腹がすいている事を実は知っていた。気づいたら僕らの足はサービスエリアの定食屋に入ってちゃっかりと席について腰を降ろしていた。言葉より行動とはこのことだろうか。
あのICであのタイミングで助けてもらい、目の前にはとんかつ御前が繰り出されている。「最高」という言葉は今日のために存在すると思った。
そしてありがたくご馳走になり心は満たされていた。そして最後にお水までもらってそのSAでお別れをした!とても幸せな体験をした!!
ところがさらなる出来事がすぐ起こった!!!
続く...
旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(4)広島編
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大阪のゲストハウスをチェックアウトした。画用紙に「神戸方面」と書くか「広島方面」と書くか迷った。
大阪から西に行く場合、下手に神戸に行ってそこから広島方面にいくよりは、大阪から広島行きの車をゲットするほうが効率が良いのだ。神戸方面に行くと中央方面の高速を使うので日本海側の高速で確実に広島にいく手段を取りたかった。
個人的には広島の原爆ドームを観たかった。原子力の悲惨さ、核の脅威は決して色馳せてはならないし、いつの世代もこのテーマにきちんと向き合わなければならない。個人レベルでは何もできないかもしれないが、自分が他人に伝えることは可能だ。それが少しずつ社会に変化するかもしれないし、変化しないかもしれない。いずれにしても伝えないことには変化はしない。そういった意味でも一人でも多くの人に何かを与えられるようにこのブログを書いているわけだし、俺の経験値をあげる意味でも広島原爆ドームは絶対に訪れるつもりだった。
事実、運命的な出会いが大阪であり、彼らと広島原爆ドームに行くことになる…。これは必然だとも思えた。
大阪からヒッチハイクをして、何台かは捕まるがなかなか広島までいく車は見つからない。それでも2台捕まえて、ちょっとずつ西に進んだ。
話はいきなり深く逸れるが、ヒッチハイクを始めるまで俺は今まであまり人を信用していなかった。他人とは彼ら自身のことを第一に考え、他人のことは正直な話どうでも良いと思っていた。実際、オーストラリアやニュージーランドの生活でも色んな人に助けられたし、他人の重要性は十分理解できる。ただし肝心なコアになる部分では自分のみが自分を助ける存在であり、最終的には自分で自分を救わなければいけないと思っていた。そしてこのイデオロギーはヒッチハイクを終えた今現在もあまり変化はない。
ただし...
このヒッチハイクを通して人の可能性と自分の先入観について考えさせられた。
まず可能性だが、人の力は自分の力よりも時には遥かに強く大きいということ。ヒッチハイクでは自分の予定通りにいかない。いつだれがどこでどこまで俺を連れて行ってくれるかわからないし、それは自分の無力を意味する。つまりヒッチハイクとは他人の力のみによって自己の将来が決まるのだ。
もし仮にヒッチハイクが無事成功して、楽しい経験が出来たならば、それは自分の力ではなく、確実に他人の力によってもたらされた自己実現なのだ。何が言いたいかというと、他人=自分なのだ。何故ならいかなることも他人の存在が関わるからだ。
あとはそれを自分の力のみで進んだか、それとも他人の力を借りて自分の力を得たという「見方」と「イデオロギー」の問題だ。いずれにしても他人の存在なくして自分の形成はない。それが人の可能性だ。
二つめの「先入観」についてだが、これは別の表現で言うと「期待」「妄想」「思い込み」「想像力」という言葉にも言い換えられると思う。全ての言葉に共通する概念は、全て未来に関わるということ。
例えばあなたがアメリカに1週間旅行で行ったとする。そして誰かに2回、別の人にそれぞれ人種差別的な言葉を言われたとする。するとあなたはこう思うだろう。「アメリカ人は最悪だ」と。そして1週間の滞在を終え、アメリカ人の印象を聞かれた際にあなたは他人に同じことを言うだろう。これは「先入観」に多大な影響を与える。それは全て経験によって変わるからだ。
経験することはとても大切だがそれが全てだと決めつけてもいけない。たかが80年ちょっとの人間の寿命で真実もくそもわかったものではない。そしてたかだか何十億の地球の歴史の一人の人間の考える期待、妄想、思い込み、創造、未来は全て無に等しい。ニーチェが唱えた「神は死んだ」というニヒリズムに近いと思う。
それでも人は未来に希望をもってこれらの要素を常に持ち続ける。それは哲学的な話になるがキルケゴールが最後に最終形態として幸せになる究極の方法とはいわゆる、「神」*絶対的なものの前に立ち、希望を持ち、身を任せると唱えたがそれほど人は何かに頼っていかなければいけない弱い動物なのだと思う。
それでも俺は、未来というのは存在せず、今しか時はないと思う。何故なら未来は自分の力を超えるからだ。1時間後でさえの未来もわからない。確率的に「予測」は出来るがそれも「妄想」。天気予報と変わらないのだ。だから俺はhere and now 「ここ今」という言葉が好きだ。人生は極端に言うと、「今」この瞬間が絶えず続いているだけなのだ。つまり未来を信じない。未来という概念すら無にする。今が終わったら「過去」。それだけなのだ。*正確には過去も存在しないと俺は想う。
そんなことを考えていると、俺は大阪のインターチェンジでヒッチハイクした、一生忘れない夫婦の話を書かなければと思う...
続く...
旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(3)
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....ということで大阪を観光する。
大阪は何度か行ったことがあるので、道頓堀でたこ焼きを食べたり特に目的もなく適当にフラフラ歩いていた。Alekもショッピングに一切興味がないのとミニマリストな性格だがTechno音楽が大好きということなので道頓堀付近にあるALZARというクラブにいった。
そして京都の銀閣寺でコンビニで買った弁当を境内で食べていいか中国人の観光客に聞くも無視されていたGermanのJohannと友達になり、此処、大阪のテクノクラブで待ち合わせした。
彼もドイツの学生で、台湾でインターンシップの就職をするらしい。俺の周りだけかもしれないがやはりヨーロッパの学生は国際的な気がする。Alekもアメリカや中国で6か月のインターンを経験していたし、後に会うフランス人も香港で銀行員としてインターンをしていた。そしてクラブと聞くとなんだか若くてちゃらちゃらした人が行く場所のイメージがあるが、日本で言うと、居酒屋やカラオケ感覚だと思う。音楽もEDMというよりは、トランスやテクノ、ハウス系が人気なようで実際に此処ALZARを選んだ理由もそうだった。
因みに音楽は最高にカッコよく、箱も薄暗いベルリンのundergroundのような感じだった。ちなみに踊っていたのはうちらだけだった。この日は土曜日だったが何故かほとんど人がいなかった。テクノを聴きながら、外国人は日本人に比べて、新しい友達を作ったり、新しい経験を追求する”探求心’みたいなものが長けているなということを考えていた。
でも日本は島国で農耕民族なもんで、決まった土地を自分たちの住まいとして定着させる文化もあるし、地理的にも他国との関わりもないのだからそれは背景的に考えても当たり前だとは思う。だから日本人である俺が海外の文化的価値観を理解するには随分時間がかかるし、彼らの愛国心や政治的哲学を話しても、なかなか分かり合えないと思う。それでも知ろうとする外国人達が旅行であれ、仕事であれ、日本に来日して楽しむことは本当に嬉しい。
だから俺も自分の知らない国に行って、色んな人と会って、色んな景色を見て、色んな経験をしたい。
そんなことを考えながらtechnoをガンガン聴いて大阪をあとにした。
明日からまたヒッチハイクの再始動!
朝5時半にバッパーに戻りアラームを午後1時にセットして、いよいよ広島に向かうぞという決心した5分後には爆睡した...。
続く...
旅好き必見!東京から沖縄へのヒッチハイクの旅シリーズ!(2)
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……
気づけば此処は名古屋。昨日まで東京にいた俺は「ヒッチハイクは意外に余裕だな」と感じていた。明日には鹿児島まで行ってしまったらどうしよう、なんていう余計な心配までしていた。
先に書いておこう。今回のヒッチハイクで一番きつかったのはこの2日目だ。結論から言おう。名古屋で全く車が捕まらず、真夏の炎天下の中10キロのバッグとテントを抱えたまま合計20キロを歩いた。 気が付くとTシャツが汗でビショビショで絞れるほどだった。さすがのAlekも疲れたと言っていた。そんなことに全く反応できないほど俺は疲れていた。
結局一般道路では全く鳴かず飛ばずなので、高速道路に向かう事にした。文章で書くと一瞬だが徒歩で高速道路に入る方法はとても大変でたった一つしかない。
そう、それは裏からサービスエリアに入る作戦。
名古屋では徒歩で着けるサービスエリアがほとんどない。そういう理由で20キロ歩くはめになった。Google Mapを頼りに人通りのない山やトンネルを歩いてようやくついた。
気づくと、昨日大家族と別れたSAに着いた。つまり昨日の場所に戻ったのだ。やれやれと俺は思った。5時間以上歩いて昨日と同じ地に着くくらいなら、昨日SAでテントを張って寝るべきだったと正直思った。俺はマラソンの為にトレーニングしにきているのではないのだ。
しかしここから怒涛の追い込みをみせる。
高級車をターゲットに一気に京都に到着することが出来た!
そしてその日はバッパーに泊まり、夜の清水寺に無計画で観光した!
京都の夜はとても静かだがとても風情があり言葉では表現できないものを肌で感じた。
中学生の修学旅行で来た時には絶対にわからない京都の素晴らしさを知った。
次の日は歩き好きなAlekを考慮してバスをほとんど使わず京都観光した。
パッバーから銀閣寺に行った。もう1時間は歩いただろう。汗がとまらない。
この絶景の中でおれはなんでこんなに歩く旅に出ているのだろうと不思議な気持ちになた。しかもポーランドからきた女の子と。
そして彼女が相当気に行ったかき氷を食べ、どうやって大阪まで行くかを考えた。
二人で相談した結果、京都から大阪にヒッチハイクでいくのってちょっとおかしくない?という結論に至った。そう、僅か電車で50分、400円程度の運賃で行ける電車がある。臨機応変に考え、京都から大阪までは電車で行った。
大阪でバッパーも見つけ次の日は大阪市内を観光した...。
大阪での朝飯。↑ スイカ、水、くるみパン。ここまでで体重が約3キロ落ちる。
続く。